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2015/12/28不動産基礎知識
【最新】ハウスメーカーの商品とそこから見える近年の住宅トレンド東洋エステート

最近の住宅メーカーのトレンドは何?家を建てる際、住宅メーカーを利用して家を選ぶ方が多いのではないかと思いますが、現在どんな住宅に人気が集まっているのでしょうか。

最近の住宅メーカーのトレンドを見てみましょう。

4LDK・オール電化・地震に強い家がトレンド

4LDK

茨城県の場合、一戸建ての主流はやはり4LDKのようです。4DKとの違いは、ダイニングキッチンにリビングが付いているということです。

そのため、4LDKは4DKに比べ、広い空間で食事を楽しんだり、家族団らんの時間を過ごすことができます。

また、リビングダイニング以外に4つ部屋があるのもメリットの一つです。夫・妻・子供1人の3人家族の場合、4LDKにすることで、1つ余った部屋を来客用に使用することができますし、子供が2人いる4人家族の場合、それぞれに部屋を与えることができます。

あるいは、夫婦一緒の部屋にするのであれば、4人家族でも1つ部屋が余ることになりますので、そこを収納用の部屋にすることもできます。この使い勝手のよさも4LDKの特徴です。そのため、各メーカーでは、4LDKの注文住宅が売れ筋になっているようです。

オール電化住宅

上記同様に、根強い人気になっているのが、オール電化住宅です。一般的に「オール電化住宅」とは、調理器具としてIHクッキングヒーター、給湯設備としてエコキュートもしくは電気温水器のみを使用する住宅のことを言います。オール電化住宅では、貯湯タンクを設置することになります。

オール電化住宅の特徴の一つが光熱費の削減です。給湯コストを中心に大幅な節約ができ、東京電力の場合、ガス・電気併用住宅に比べ、約37%もの光熱費節約効果が期待できます。

また、IHクッキングヒーターも人気を集める理由の一つになっています。

IHクッキングヒーターは調理時に火を使わないため、料理をしていても暑く感じません。また、上昇気流がほとんど起こらないため、周囲に水分や汚れが飛び散りにくく、掃除が楽というメリットもあります。

ほかにも、調理の際に空気が汚れにくいという利点があるため、臭いが部屋に充満することなくてんぷらやフライ料理ができるのも主婦としては嬉しいところです。

また、火力が一定に保てるため、レシピ通りの調理がしやすいのもメリットの一つと言えます。万が一、消し忘れがあってもセンサーが働くため、自動的にスイッチが切れるのはIHクッキングヒーターならではの機能です。

加えて、オール電化住宅は火を使わないため、火災のリスクも低くなります。そのため、火災保険が割安になったり住宅ローンの金利優遇が受けられたりすることもあります。

地震に強い家

この他のトレンドとしては、「制震・免震・耐震」が挙げられます。

2011年の東日本大震災では、茨城県も大きな被害を受けました。大震災後は、制震・免震・耐震住宅が注目を集め、急激に需要が増えています。このうち、今のところ国内で最も普及しているのは耐震工法で、現在の建築基準法では、ほぼ全ての住宅が耐震構造になっています。

この流れを受け、大手ハウスメーカーの大和ハウスでは「ジーヴォ」、住友林業では「マイフォレストGS」など、地震の揺れに強い住宅を提供しています。この流れは大手だけに留まらず、ハウスメーカー全体のトレンドになっています。

なお、制震・免震・耐震はそれぞれ揺れに対するアプローチが違います。

制震は建物の土台と梁の間に制震装置を組み込んで揺れを制御する技術、免震は建物の基礎と土台の間に免震装置を組み込んで揺れを免れる技術、耐震は建物全体を耐力壁や筋交いなどで固定し、揺れに耐える技術という違いがあります。

どれが一番優れているといったタイプのものではなく、揺れにどのように対応するか、という方法が異なるだけに過ぎません。

また、それぞれの技術には異なるメリットがあります。

例えば制震技術の場合、費用はかかりますが、装置を入れさえすれば、地震が複数回来ても性能がほとんど劣化しない構造が作れます。免震構造は、多額の費用がかかりますが、震度7の地震でも震度4程度の揺れに抑えられ、建築物は損傷を受けずに済むというメリットが挙げられます。

耐震技術は日本が長年に亘り培ってきた技術であり、1回の地震に対しては、確実に人命を守れるという実績と信頼性があります。

これから家を建てる場合は耐震が組み込まれていますが、制震と免震は、必要に応じて組み込む必要があります。耐震プラス制震にするのか、それとも免震にするかなど、ご自分の希望と予算額に応じて決めてみてはいかがでしょうか。

 

最後に

今回は最近の住宅メーカーのトレンドをお送りしましたが、どれもただの流行りではなく、住みやすさを維持したり、安心・安全な生活を送るために必要なものになります。長年住む家なのですから、住みやすさはもちろん、安心・安全も妥協せずに選びたいものです。