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2015/12/04不動産基礎知識
用途地域から水戸市の住みやすいエリアをご紹介東洋エステート

憧れのマイホームを建てるための土地選びは非常に重要です。一生住むことを想定して買うわけですから、その土地の住環境は何よりも重視したいポイントになります。

その住環境の指標となる「用途地域」について説明します。

用途地域とは?

この用途地域とは、様々な用途の建物が乱立することを防ぎ、地域ごとに合理的で秩序ある立地・用途の建物を建てようとするものです。合理的かつ秩序を持った街づくりを目的としています。

土地利用は、都市計画法や建築基準法などで様々な制限が定められており、用途地域による建物の用途制限も定められているのです。このような制限があることで、閑静な住宅街の中に突然工場が作られる・・・などといったことがなくなり、一定の住環境を維持できるのです。

用途地域は都市計画法で12種類が定められています。

定められた用途地域は、第一種低層住居専用地域、第二種低層住居専用地域、第一種中高層住居専用地域、第二種中高層住居専用地域、第一種住居地域、第二種住居地域、準住居地域、近隣商業地域、商業地域、準工業地域、工業地域、工業専用地域です。

住みやすい用途地域とは?

12種類の用途地域の中で、プライバシーが守られ、生活しやすいのは、第一種低層住居専用地域第一種中高層住居専用地域第二種中高層住居専用地域です。

第一種低層住居専用地域

第一種低層住居専用地域は、都市計画法で「低層住宅に係る良好な住居の環境を保護するため定める地域」と定義されており、容積率の制限や建物の高さ制限などが他の用途地域よりも厳しいのが特徴です。

そのため高層マンションやビルのような高い建物は建ちません。この地域のマンションは、2~3階建ての低層マンションが中心になります。

また、住宅の他に、店舗や事務所などとの小規模な兼用住宅、小・中・高等学校、老人ホーム、診療所などを建てることができます。第一種低層住居専用地域で建てられる建築物の高さは、10m以内または12m以内とされています。

ただし、良好な住居の環境を害さないもの、学校等で特定行政庁が認める場合は12mを超えることもできます。

第一種低層住居専用地域では、小規模な住宅兼用店舗を除き、コンビニエンスストアなどを建てることはできません。

また、一定規模以上の店舗や病院なども建てられません。そのため、買い物には不便な場合もあります。

さらに、屋根付の独立車庫も建てられませんので、この地域に住んだ時に駐車場を借りる場合は、屋根のない駐車場を借りることになります。

このように不便な面もありますが、住環境としては最も優れており、人気の高い地域です。

第一種中高層住居専用地域

第一種中高層住居専用地域は、都市計画法で「主として低層住宅に係る良好な住居の環境を保護するため定める地域」と定義されています。

低層住居専用地域に建てられるものは、この第一種中高層住居専用地域に建てることができます。それに加え、病院や大学、500平方メートルまでの一定の店舗なども建てられます。さらに、2階以下で300平方メートル以下の自動車車庫を建てることもできます。

第一種中高層住居専用地域は、第一種低層住居専用地域に比べて容積率などの制限も緩く、中高層マンションも比較的多く建てられています。

第二種中高層住居専用地域

第二種中高層住居専用地域は、都市計画法で「主として中高層住宅に係る良好な住居の環境を保護するため定める地域」と定義されています。

第一種中高層住居専用地域に建てられるものは、この第二種中高層住居専用地域に建てることができます。それに加え、1,500平方メートルまでで2階以下の一定の店舗や事務所なども建てられます。

第二種中高層住居専用地域は、この上記の地域含めた3つの中では最も生活に便利な地域です。それに加え、ある程度の住環境を維持できるメリットもあります。

住みやすい用途地域に該当する水戸市のエリア

このように第一種低層住居専用地域、第一種中高層住居専用地域、第二種中高層住居専用地域によって建てられるものの範囲が異なります。

スーパーやコンビニが近くになくてもいいので、静かな住環境を望むのであれば、やはり第一種低層住居専用地域が良いでしょう。例えば千波町の多くの地域がこれに該当します。

静かさも求めるけれど、ある程度の利便性も欲しい場合は第一種中高層住居専用地域が良いのではないでしょうか。これには、見和の多くの地域が該当します。

ある程度の住環境が維持でき、かつ利便性も求める場合は、第二種中高層住居専用地域がふさわしいのではないでしょうか。元吉田町の一部地域がこれに該当します。

最後に

どんな住環境を望むのかは人それぞれです。自分の望む住環境に合った用途地域がどこなのかも、現地に足を運ぶ前に調べておけると良いでしょう。